
歯周病は、歯周病原因菌(主に5種類)が、歯茎の内側に入り込むことで発生するお口の病気です。
症状には、歯茎が腫れてしまう「歯肉炎」と歯肉炎がさらに進行し、歯と歯茎の間(歯周ポケット)ができて症状が進行すると歯を支える周りの骨が溶けてしまう「歯周炎」があり、「歯肉炎」と「歯周炎」を総称して「歯周病」と呼んでいます。
歯肉炎
歯周ポケット
2~3mm軽度歯周炎
歯周ポケット
3~4mm程度度歯肉炎
歯周ポケット
4~5mm程度重度歯周炎
歯周ポケット
6mm程度
歯周病の原因

原因は、歯垢(プラーク)です。
歯垢は、主に歯の根元あたりに付着する白く、ネバネバした状態の細菌の集合体です。1mgの歯垢には、およそ600種類以上と、数億個単位の細菌がいるのです。お口全体では、60~70億個の細菌がいると言われています。
・歯周病菌は酸素がきらい。
・歯周ポケットに入り込んで
増殖します。
歯垢を歯みがきで、みがき残してしまうと2日間程度で変化して歯石となります。歯石は、歯周病菌の住みかです歯周病菌は口の中のたんぱく質やアミノ酸をえさにして毒素(システインプロテアーゼ)を出し続けます。

歯周病菌の毒素で歯周病が悪化していくのですまた全身の疾病のリスクを高める事が分かって来ています。
歯周病と全身の関係

歯周病は「口の中だけの病気」というイメージがありますが、歯周病の歯周細菌が毛細血管を通して全身に回ってしまうことで様々な疾患のリスクを高めてしまいます。
- ・糖尿病
- ・心筋梗塞
- ・心疾患
- ・インフルエンザ
- ・早産
- ・ガン
- ・誤嚥性肺炎
- ・動脈硬化
- ・骨粗鬆症
- ・脳梗塞
- ・狭心症
- ・バージャー病
歯周病とタバコの関係

たばこに含まれるニコチンは、身体の血液の流れを悪くします。そのため、歯や歯肉へ酸素や栄養がいきわたらなくなります。その結果、身体の免疫力が下がってしまい、歯周病になりやすくなってしまいます。 また、ニコチンが歯周病菌の働きを手助けしてしまい、相乗効果によってより歯周組織の抵抗力や免疫力を下げてしまいます。その結果歯周病治療や外科手術の経過に悪影響を及ぼすことも分かっています。
外科治療後の合併症予防のために
歯科に限らず、手術をすると人間の身体は一時的に弱まってしまいます。その隙をついて歯周病菌は悪さをし、手術後に様々な合併症が現れる場合があります。ですので、大きな手術をする前に歯周病の治療をすることをおススメしております。
歯周病セルフチェック
あなたのお口は健康な状態です
チェックが 0個の方
あなたのお口は健康な状態です。
現時点で、歯周病の可能性は低いと思われます。ただし、歯周病は気付かないうちに進行している場合もあります。歯周病予防のために、定期的な健診をおすすめいたします。
初期の歯周病の疑いがあります
チェックが 1~4個の方
歯周病の初期症状の可能性があります。早期治療でお口の健康を取り戻しましょう。
まずはお気軽にお問合せください。
歯周病が進行している可能性があります
チェックが 5~9個の方
歯周病が進行している可能性があります。症状を放っておくとどんどん症状が悪化してしまいますので、まずは早期検査を受けましょう。
重度の歯周病の可能性があります
チェックが 10~13個の方または★の項目をチェックした方
歯周病が進行した結果、歯を失ったり全身に悪影響を及ぼす場合があります。すぐに治療を始めて下さい。