「何もしなくても痛い」「ズキズキ痛い」
「歯も痛いし熱が出てきた」の症状になってしまったら...
やってはいけないこと!
- ● 症状の放置はやめましょう
- ● 熱い物を飲食する
- ● 触らないこと!
- ● 冷たい物を飲食する
- ● 患部を温める
- ● 患部への歯磨き
- ● 激しい運動
- ● タバコを吸う
- ● 熱いお風呂に入る
じゃあどうすればいいの?
身体を安静にし、濡れタオルを使い患部を外から冷やしてできるだけ刺激を与えないようにしましょう。何より早く、歯科医の診断を受けましょう。
虫歯の進行度と治療について
C1 |
C2 |
C3 |
C4 |
|
---|---|---|---|---|
進行度 |
初期の虫歯 歯の表面にできる虫歯です。症状がなく、自分では気づきにくい。早期発見により早めに処置をすることで簡単な治療で終わる。歯みがきをする、フッ素を歯に塗ることで虫歯の進行を遅らせる事が可能。 |
歯の内面の虫歯 歯の表面を溶かし、中まで進行した虫歯。歯の中に神経と通じている細い管があり、冷たいものや甘いものがしみる。悪化する前に早めの処置が必要。 |
歯の神経まで達した虫歯 歯の深くまで進行、神経にまで達した虫歯。痛みが出たり、冷温関係なくしみたりなど深刻な事態。急いで処置をする必要。 |
歯の根本だけ残る虫歯 歯の根っこだけが残っている状態で重症な虫歯。神経が死んでしまい、痛みがないが膿がたまることもある。歯を抜かなくてはならいことも多い。 |
治療 |
歯磨き指導とフッ素塗布 または虫歯を除去し、樹脂による補填を行うこともある。 |
樹脂などによる補填 インレー(削った部分の詰め物)など人工物で補填する。 |
根っこ治療のち補填 虫歯と神経を除去したのち根っこの治療を行い、歯冠を金属または樹脂などにより補填する。 |
歯冠を補綴・入れ歯 残せるならば根っこの治療後、歯冠を補填。抜歯が必要な際は抜歯後、入れ歯などの人工物で補填する。 |
進行度 |
治療 |
C1 |
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初期の虫歯 歯の表面にできる虫歯です。症状がなく、自分では気づきにくい。早期発見により早めに処置をすることで簡単な治療で終わる。歯みがきをする、フッ素を歯に塗ることで虫歯の進行を遅らせる事が可能。 |
歯磨き指導とフッ素塗布 または虫歯を除去し、樹脂による補填を行うこともある。 |
C2 |
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歯の内面の虫歯 歯の表面を溶かし、中まで進行した虫歯。歯の中に神経と通じている細い管があり、冷たいものや甘いものがしみる。悪化する前に早めの処置が必要。 |
樹脂などによる補填 インレー(削った部分の詰め物)など人工物で補填する。 |
C3 |
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歯の神経まで達した虫歯 歯の深くまで進行、神経にまで達した虫歯。痛みが出たり、冷温関係なくしみたりなど深刻な事態。急いで処置をする必要。 |
根っこ治療のち補填 虫歯と神経を除去したのち根っこの治療を行い、歯冠を金属または樹脂などにより補填する。 |
C4 |
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歯の根本だけ残る虫歯 歯の根っこだけが残っている状態で重症な虫歯。神経が死んでしまい、痛みがないが膿がたまることもある。歯を抜かなくてはならいことも多い。 |
歯冠を補綴・入れ歯 残せるならば根っこの治療後、歯冠を補填。抜歯が必要な際は抜歯後、入れ歯などの人工物で補填する。 |
ここからは痛みの原因の説明があるよ
知覚過敏
虫歯になっていないのに歯がしみる!!
つるつるのエナメル質が何らかの原因で、傷ついたり、削れたりしてエナメル質の下にある象牙質が露出して刺激が伝わり、しみる症状がでます。
知覚過敏 | 虫歯 |
---|---|
冷たいもの・熱いものがしみる | 冷たいもの・熱いものがしみる |
甘いもの・酸っぱいものがしみる | 甘いもの・酸っぱいものがしみる |
痛みは刺激された時だけ | 痛みは持続的・又は悪化する |
たたいても痛くない | たたくと響く場合が多い |
歯がしみる原因は他にも歯周病・歯ぎしり・食いしばり・歯のひび割れ・ゴシゴシ歯をみがく・酸っぱい物をたくさん食べる等いろいろな原因が考えられます。
知覚過敏の症状は、いろいろな歯のトラブルのサインでもあるのです。気になる症状がある方はご相談下さい。
歯のひび割れ
歯の表面の細かな浅いひび・細い亀裂(マイクロクラック・クラックライン)。
- 原因
- ・歯ぎしり・食いしばり・加齢による
・咬合異常・外傷など。
- 症状
- 不快な症状がない。
わずかに冷たい物・温かい物がしみる。
- 治療
- 症状がなければ経過観察、マウスピース・ナイト
ガードで保護。症状がある場合は樹脂でうめるなど。
歯冠破折
歯冠破折歯冠部(歯ぐきから上の部分)が割れる・欠ける歯が欠ける・ひびが入る事です歯冠部の小さなひびから、欠け方、割れ方は様々です。
- 原因
- 虫歯の進行・歯ぎしり・食いしばり・加齢変化・咬合異常・外傷など。
- 症状
- 不快な症状がない(エナメル質の破折)冷たいもの・温かいものがしみる・噛むと痛い(エナメル質・象牙質の破折)・何もしなくても痛い(エナメル質・象牙質・歯の神経に及ぶ破折)。
- 治療
- 症状が無ければ経過観察・マウスピース・ナイトガードで保護。症状がある場合は、詰め物・かぶせ物を被せる・強い症状がある場合は、歯髄(歯の神経)を治療後、かぶせ物を被せる。
歯根破折
歯根破折 歯冠部(歯ぐきから上の部分)および歯根部(歯ぐきの中の部分)が割れる・折れる歯の根っこがわれる事です。歯根の小さなひびから真っ二つに割れるものまで割れ方は様々です。
歯根破折は抜歯の三大原因の一つです
- ①虫歯
- ②歯周病
- ③歯根破折
- 原因
- 虫歯の進行・歯周病・歯ぎしり・食いしばり・加齢変化・咬合異常・外傷・根管治療した歯の土台の破折など。
- 症状
- しみる・痛い・噛むと痛い・歯茎がうずく・歯茎が腫れる・噛むと違和感・歯がぐらつく・何もしなくても痛い・歯茎から膿が出る(サイナストラクト)・激痛・熱が出るなど。
- 治療
- つらい症状の治療と咬合調整(噛み合わせの調整)の後、経過観察。
破折や感染が軽い場合?つらい症状の治療と根管治療した後、かぶせ物を被せる。
破折や炎症が大きく、歯を残すための治療を用いても残すことが難しい場合は抜歯となります。
歯根のう胞
歯の根っこの先に膿の袋ができた状態です。
- 原因
- 虫神経を除去しきれなかった歯の神経に細菌が感染する。
虫歯を放置した歯の神経に細菌が感染する。
歯根破折により感染、のう胞になる。
- 症状
- ・初期には自覚症状があまりない。
・歯茎におできができて膿が出る。
・噛んだら痛い (のう胞の細菌が歯根膜に感染した状態)。
・歯が浮いた感じがする。
・歯茎の腫れと激痛・発熱。
- 治療
- 感染根管治療(細菌に感染した神経を除去、消毒して密閉する)。
歯根端切除術。
歯根膜炎
歯根膜の役割?かんだときにクッションの役目をする組織です。歯根膜炎は歯の根の周りにある膜に炎症が起きて、噛んだ時に痛みが出ることです。
歯にダメージが起こった時のサインでもあるのです。
- 原因
- 歯ぎしり・食いしばり・咬合異常・外傷の刺激・歯根治療後の刺激痛・虫歯による細菌感染・歯周病・歯根破折・上顎洞炎(鼻の粘膜の炎症が歯根膜に及ぶ)。
- 症状
- ・噛んだ時に痛い。
・歯茎の腫れ。
・何もしなくても痛い。
・歯や歯ぐきを指で押すと痛い。
・歯をトントンたたくと痛い。
・発熱。
- 治療
- 非感染性歯根膜炎?原因を除去し、安静を保つと数日で症状が消えることが多い。
感染性歯根膜炎?感染源の治療と根管治療を行う。
顎骨周囲炎
細菌などによって歯を支えるあごの骨の組織が炎症を起こして化膿している状態。歯の痛みとしては重症度が高い炎症です。直ちに歯科で治療を受ける事が重要です。
- 原因
- 原因の多くは、放置した虫歯や歯周病の炎症の広がりや歯を抜いたあとの細菌感染など。
- 症状
- ・強い痛み激痛発熱。
・歯茎の内側・外側が腫れてくる。
・数本の歯が同時にぐらつく。
・上顎又は下顎の局所は、熱をもって赤くはれ 痛みが出る高熱を伴う。
・痛む歯の特定が困難な程痛みが広がる。
- 治療
- 抗生物質・消炎鎮痛剤などの消炎処置。
症状により入院加療が必要。
急性症状が治まったら原因歯の治療をします。
症状が重い場合は、抜歯に至る事もあります。
はれのある部分は熱をもっていますが、冷やしすぎはかえって治りをおそくしてしまいます。
水をひたしたタオルを当てる程度にとどめて、氷は使用しないほうがよいでしょう。
歯ぎしり・食いしばりについて
歯の痛みには、様々な原因があります。その一つに、歯ぎしり・食いしばり・歯列接触癖(TCH)があります。
歯列接触癖(TCH)って何?
持続的に、上下歯列を一部もしくは全部を、無意識に接触させる状態のことです歯ぎしりや食いしばりなどの強い力よりは弱い力で、顎関節やそしゃく筋群へ長時間負担をかけることで、さまざまな体の不調があらわれることも分かってきています。
口を閉じると上と下の歯は合わさるのは普通じゃないの?
緊張していない普通の姿勢で、唇を閉じて、鼻で呼吸をしてみて下さい。
唇を閉じていても、上下の歯はわずかに離れていますこれが、「安静位空隙」という通常な歯とあごの状態です。
食事をしたり、会話をしたりして歯と歯が接触している時間は1日の合計でも約20分以下と報告されています。
歯列接触癖(TCH)や食いしばり、歯ぎしりは体に悪いの?
左の図のように、歯と骨は一体のものではなく、歯の根の周りを取り巻く、歯周組織によって固定されています。また歯根膜は歯のクッションの役割もあり、TCHや歯ぎしりで圧力が持続的に加わると、血液の流れが滞って歯周組織や、細胞にダメージを与え続けます 体への悪影響も報告されています。
食いしばり | 咬んでいることを自覚 | ほぼ体重と同じ程度の力が歯に加わる |
---|---|---|
TCH | 気が付くと咬んでいる | 自覚がない程度の力で長時間咬んでいる |
歯ぎしり | 無意識 | 歯に加わる力は体重の約2倍程 |
- ○歯への障害・・・・・歯の磨耗 歯のヒビ しみる 咬むと痛い 等
- ○歯周組織への障害・・・・・歯周炎 歯周病 知覚過敏 等
- ○顎関節への障害・・・・・顎関節症 顔の変形 顎関節からの異音 等
- ○全身への障害・・・・・頭痛 偏頭痛 慢性肩こり 首のこり 睡眠の質の低下 等
歯列接触癖(TCH)や食いしばり、歯ぎしりの症状の
緩和はどうしたらいいの?
日中にできるTCH&食いしばりの予防習慣
- ●目に付く所にメモを貼ろう!
歯をはなす・口をリラックス 等 - ●歯の接触に気づいたらリラックス!
口を閉じて奥歯を離して深呼吸しましょう。 - ●頬杖やうつ伏せ読書をしない!
- ●舌を正しい位置に当てよう。
就寝時にできる歯ぎしりの緩和
- ●就寝時の環境作り(室温・枕・寝具の工夫)。
- ●マウスピース(ナイトガード)の装着。
歯や顎にかかる負担を軽減し、歯ぎしりの症状を和らげます。
健康保険適用
自己負担\6,000円以内
歯型から作製するオーダーメイドです。
2?3回の通院で出来上がります。
- 先生、歯ってしみる・シクシク・ズーン・キーン、
ズキズキ・ズッキンズッキンいろいろ痛みがあるんだね - そうだよ。痛みも、痛みの原因もいろいろなんだ。
歯が痛くなったらすぐに歯医者に行くことが大切なんだよ。